私達の提案するタイニーハウスを紹介します。


小菅村タイニーハウスプロジェクトの第1号として以下のプランを提案をいたしました。第1号は固定式住居として基礎を作り、都市インフラと接続した、一般的な住居と同じ構造です。ですから上下水道完備の住まいです。小ささの中でどこまで快適な住居を提供できるか考えた案です。間取りは8帖一間、この空間でどこまで出来るか挑戦しました。村内の都市インフラの整備されている場所ではこの方法で建設できます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1階平面図

大きさは8帖一間、3.64m×3.64mの正方形、この中にシャワー、トイレ、流し台、冷蔵庫置き場、洗濯機置き場、暖炉スペースを配置、シャワーの隣にはロフトへの階段を設置したプランです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロフト階平面図

ロフト階には高さを変えたロフトが2か所、リビングを取り囲むように設置してあります。ロフト1には2名が宿泊できます。ロフト2は1名、1階のロフト2の下にソファーベッドを置くと合計4名の宿泊が可能となります。小家族や友達が来ても対応できるよう考えました。ロフトは寝室以外に書斎や趣味のスペースとしても利用できますので、多様な使い方が可能です。

 

 

 

 

 

 

立面図1

木材の定尺長さを最大限活用し、1階の階高を2860mmとしています。平面的にも立面的にも木材の定尺寸法にこだわって作りました。外装は杉板南京下見張、木材保護防水材塗仕上げです。


次に3次元処理をしたプランを紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8帖一間の四角い平面に約910mmごとに柱を並べ空間を構成していきます。開口部の位置により柱の位置を一部ずらしてあります。この工法は板倉工法と言い、日本の伝統的は建築方法です。柱の間に板を落しこみ壁を構成する方法で、木材のみで家を作る工法です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 今回の提案では小菅村の地域資源(杉桧等の木材)を最大限に生かした建物にしようと考え色々検討した結果板倉工法にたどり着きました。 

左図は板倉工法の概念図です。柱と柱の間に厚さ3cmの板を上から落しこみ外壁を構成していきます。ご覧のように柱の本数が多いですが、構造的にはその分強固になります。一般の在来工法に比べると木材の使用量は約2.5倍にもなります。まさに木造の家です。

プレカットさえしてあれば、DIY感覚で個人が建設することも可能です。

 

 

 

 

 

 

 

 

水場回り(シャワーとトイレ)の位置を決定し、壁を配置します。この壁も板倉工法に沿って上から板を落しこみ間仕切り壁としています。開口部にはサッシュが取り付けられます。開口部の位置は日当たりや周囲の景観、間取りとの調整を考慮しながら設置していきます。開口部の位置は場所に合わせて変える事が出来ます。開口部の大きさも場所に合わせて大きくすることも可能です。構造体としては十分すぎるくらい頑丈です。開口部は冬期間の気候が厳しい小菅村での建設ですので省エネルギーを考慮してやや小さめにしてあります。コストダウンを図る意味でもすべて既製品のサイズとしてあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この構造をベースにロフトを構成します。ロフトは水回りの上とリビングの一部に設置しました。空間の広がりを損なわず、効果的に床として確保できる場所にロフトを設置しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

完成後の空間図です。ロフト2の下にソファベッド、そしてテーブルを配置すればおおよそ完成です。ここから先は使い方次第、何も規制するものはありません。シンプルな空間だからこそ如何様にも使えます。一人で使うもよし、小規模家族や仲間で使うもよし、住まいとしても、別荘としても、離れとしても色々な使い方が出来ます。しかもトイレ、シャワー付です。流しも付いています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空間構成図

大きな開口部を中心に取り囲むように各機能を配置した形です。小さくてもこの様な空間を構成する事が出来ます。今回の提案は正方形ですが、形は場所や景観等によって変える事が出来ます。大事なことは小さく作る事です。そのためには発想の転換や、さまざまなアイデアが必要になります。限られた空間の中に何を取り入れ、捨てるかが問われます。今回は便利さを捨てることなく快適な住まい方が出来るようデザインしてみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リビングの前にはデッキを設置、空間の小ささをリビングから続くデッキで補います。気候のいい時には外で朝食なんて事も十分可能です。余裕が出来たらBBQの窯がほしくなりますね。自然を愛でながら一杯のコーヒーを味わう。こんな事も可能です。小さいからこそ色々なことが可能になる。タイニーハウスのメッリトを楽しみましょう。


タイニーハウス 仕様

 

建物規模  床面積=13.14m2+ロフトスペース4.96+1.91m2

構造    木造板倉工法  片流れ 軒高=2.86m

基礎工事  コンクリート布基礎 巾120

床材    杉板張り 厚30  下地=高機能断熱材 厚50

外壁    杉板横羽目張り 下地=高機能断熱材 厚40   遮熱防水シート張り

サッシュ  樹脂コーティングアルミサッシュ Low-Eペアガラス仕様

屋根    野地板杉厚30 防水シート下地 ガルバルーム鋼板縦葺き 高機能グラスウールt=100充填

内壁    杉板張り 厚30表し

内装    ロフト2か所 

天井    杉板張り 厚18 本実仕様

設備    シャワーブース、ウォシュレット、キッチンユニット、湯沸器、屋内電気配線、屋内給排水設備、換気扇

 

販売価格  現在調整中 今しばらくお待ちください。

 

別 途 工 事 給排水引込工事、電気受電工事、デッキ工事、家具什器、確認申請料等