タイニーハウス小菅デザインコンテスト2017にご応募されました皆様、登録をしていただいた皆様、そしてタイニーハウスに関心をお持ちの皆様のご支援の下、タイニーハウスデザインコンテストは成功裏に終了し、審査結果を公表するに至りました。
ひとえに、皆様の熱い応援の賜物と関係者一同感謝しております。
審査の結果、入賞された方々には心よりお喜び申し上げます。又、惜しくも入賞されなかった方々にも心より御礼申し上げます。応募作品は非常にレベルが高く、入賞作品以外にも優れた作品が多数あったことを報告させていただきます。
この成果を生かすべく小菅村はタイニーハウスを応援してまいります。そして、これからも引き続き小菅村をご支援して頂きますようお願い申し上げます。
今後の予定として、9月中旬に表彰式を行い、最優秀案については表彰者と相談の上設計、建設を行い平成30年3月の完成を目指します。完成後は作品を公開してまいりますのでご期待ください。その他賞品等につきましては後日ご案内させていただきますのでよろしくお願い申し上げます。
追伸:今回のコンテストやタイニーハウスの様子がNHKTV,「所さんの大変ですよ!」(毎週木曜日8:15放送中)で9月下旬に放送される予定です。審査の様子や舩木村長、タイニーハウス等が紹介されます。ご期待ください。
総評:
審査委員長:小菅村長 舩木直美
審査員:小嶋聡法政大学教授、事務局 和田隆男
小菅村タイニーハウスデザインコンテスト2017には短期間の募集にもかかわらず、登録者100名、応募者49名と予想を上回る応募を頂いたことに主催者として、登録者も含め全員に感謝申し上げます。
近年YADOKARI様の活動を筆頭にタイニーハウスムーブメントがマスコミ等からも注目を集めていますが、今回のデザインコンテストを通して、タイニーハウスは一部愛好家の住まい方ではなくこれからの住まい、未来の住宅のプロトタイプとして残っていくのではないかと感じました。
応募者の作品は総じて質が高く、世界的にも十分評価される作品が数多く出品された事に非常に感銘を受けております。タイニーハウスはもはや小屋と言うレベルを完全に超え、「未来の住まい、住まい方」を予感させます。
応募作品を見ると、省資源、省エネルギーでサステナブル社会を実現するとか、住まいは現代社会のステータスと言うような言葉を笑い飛ばすかのような、ユニークで楽しくてこんな家に住んでみたいと言った作品が数多く出品されました。小さな空間だからこそアイデアを絞り細部まで気を使わないとタイニーハウスは出来上がりません。多くの作品から細かく吟味されたことが読み取れました。
素晴らしい作品が多数寄せられたため審査は大変苦労致しました。今回入賞された方以外にも是非住んでみたいと思う作品が多数ありました。応募者全員に御礼を申し上げたいと思います。今回は最優秀賞1点、優秀賞2点、特別賞2点、それに奨励賞2点を追加選定いたしました。
今回は第1回目ですので応募者各位が、どの様な方向、考え方を選ぶか難しい選択を迫られたと思います。タイニーハウスは今始まったばかりです。今回の入賞作品をベースにタイニーハウスがさらに進化していく事を願って、審査総評とします。
小菅村は皆様の熱い思いを村の将来を担う若者たちの住宅として活用してまいります。完成した作品は一般公開してまいります。小さな村と小さな家(タイニーハウス)にこれからもご支援・ご協力をお願い致します。タイニーハウスで楽しい未来を築いていきましょう。
平成29年8月25日
審査委員長 小菅村長 舩木直美
登録番号:BZ-52 光賀博紀・佐藤貴樹
選評:デッキを挟んで建物を2棟に分割した案。主屋をリビング・就寝エリアに、離れをサービスエリアにしている。また、2分割する事により傾斜地での建設も考慮している。間に挟まったデッキが村人との交流を促す。コミュニティーの形成まで考慮されており、ビレッジとしての住民同士の交流も促進するだろう。冬場の寒さ対策が多少必要と思われるが、その分を差し引いても十分賞に値すると判断された。小菅村を詳細にリサーチしたうえで作品に反映させた点が特に支持された所である。
登録番号:AO-15 内田恭代
選評:タイニーハウスがまだあまり世間に知られていない時に建設された作品であるが、3坪、6帖の中に凝縮された機能はタイニーハウスの原点として大いに評価されるものである。伝統工法は日本人としてのアイデンティティを表現するもの。地域だけでなく、世界に向け日本のタイニーハウスの存在を表現している。残していかなければならない事を大事にしている所に敬意を表したい。