小菅デザインコンテスト2017 受賞作の第3回目の報告です。今回は合わせて事務局提案のタイニーハウスも紹介します。
最優秀作の紹介から始めます。前回の紹介では断熱材を取り付けた所でしたが、わずか10日の間に外部では外壁の板壁、一部GL鋼板張が進み、デッキもあらかた完成していました。(早い!)
内部はロフトの床、手摺、収納棚、キッチン脇の棚等一気に出来上がりつつあります。
今週中にはほぼ完了しそうです。全体像が見えてきました。
作品はなかなかいい感じになってきました。面積わずか20m2足らずの建物が大きく見えます。
別棟のトイレ・浴室の入るサービス棟へのアクセスも実感として見えてきました。母屋からサービス棟に行くにはいったん外に出ていくスタイルです。ちょっとの雨ぐらいなら問題なさそうですが、雪が降った時はまず雪かきしてからトイレに行くという手順になるでしょう。
果たして使い心地はどうでしょうか?でもこの建物に挟まれた空間は心地よさそうです。外で朝食なんて簡単にできそうです。
母屋も小さいですが高さがあるため狭さを感じません。将来子供が増えてもデッキ沿いに小屋を増築すれば解決できそうです。ファミリーでも十分生活できるのではないでしょうか。
小菅村タイニーハウスプロジェクトの目指す「小さくても快適な家」が実現できそうです。
優秀作の八角形のタイニーハウスの工事も急ピッチで進んでいます。この所小菅村は気温が低く、日中でも気温ー3度てな時もありますが、小菅村の大工さんはこんな季節でも仕事をしてしまいます。
都会の人間から見ると驚異的な技ですね。
建物は八角形の中心の高屋根にトップライトを設けたため内部は予想以上に明るく冬でも快適な環境を提供できそうです。
外壁の杉板張りが完成しました。厚さ18mmの杉板張りです。庇がない分外壁の耐久性を厚さでカバーしようとの考え方です。それでももたない時には張り替えます。多分2,30年後とは思いますが。タイニーハウスとは言え耐久性には気を使っています。
内装工事では、くくりつけの台所や葉っぱ型のテーブルが取り付けられました。徐々に家らしくなってきました。
次週からは外壁の塗装工事が始まります。小菅村にはない感じの外装になりそうです。
内部には2段ベッドや書斎、主寝室等の造作工事がまだ残っていますが楽しそうな空間になりつつあります。
最後に事務局提案のタイニーハウスを紹介します。
この建物は小菅村のタイニーハウス第1号を受けて平面図的には全く同じ8帖一間の大きさです。
今回の提案の特徴は8畳間を4分割してそれぞれの床を75㎝づつスパイラル上に上げたプランです。
水回り、キッチンがレベル1、レベル2がダイニング、レベル3がリビング、レベル4が寝室です。
なお、床をスキップさせることによりレベル2の下には2畳分の収納スペース、レベル3の下にも2畳ほどのDENが出来ました。
そして真ん中に床を支える4本柱の光の塔があります。このスペースは45㎝角の小さな筒ですが、内部に照明器具を設置、室内の照明装置の役を担います。そして建物内部上下の空気の循環装置として活用します。
建物が小さいため、なかなかいい写真が撮れなくて分かりづらい写真ですが、間もなく完成しますのでその時にはもう少しましな写真をアップできるよう勉強します。
最後に、もう一つの優秀作品も工事が始まります。3月末に完成予定です。ちょっと忙しいですが何とか完成できると思っています。また、報告いたします。