白沢地区は、小菅川の支流を中心に両側を山に囲まれた、まさに山間の地と言った風情のある地区です。
この地区は江戸時代に盛んであった富士講の街道沿いに位置していたために古くから人の往来の多い地区でした。青梅方面から白沢地区を通り、前回紹介の小永田地区を経て富士山を目指したとの事でした。
村を流れる小菅川の支流である白沢川は今でも清流を維持しているために子供たちが家の前の川で川遊びができるくらいです。河には生活排水等が一切流れていないためです。
源流域の水質を守るために小菅村は全村公共下水が完備されています。この様な公共事業は大事な事ですね。
集落は村の中心地から多少離れているために昔は小菅小学校の分校がありました。現在は小菅村のシンクタンク、源流研究所と源流大学、そしてNPO小菅の拠点として活用されています。
源流大学とは源流研究所と東京農大が源流文化を研究していくためのプロジェクトから生まれた大学で、現在でも農大の学生たちが実習目的で年間2000人ほどの学生が来村します。
この地区の一角に竪穴住居を復元した原始村が有ります。小菅川流域では今でも土器の破片等が見つかり、古来から人が住んでいたことが証明されています。良く見ると竪穴住居はタイニーハウスの原型ではないでしょうか?囲炉裏を中心に人が集って住まう形状はシンプルライフの原型ですね。
ここに源流そばを食べさせる蕎麦屋があります。小菅村産のそば粉を使ったもりそばは絶品です。窓からは新緑のもみじが見え、幸せな気分にさせてくれます。
白沢地区は小さな集落ですが色々なものが詰まった集落です