小菅村の紹介3 川池地区

今日は村の中心部、川池地区を紹介します。ここには村役場、郵便局、農協、商店、理髪店、保育園、医院、小学校、中学校、旅館等が集まっており文字通り村の中心です。

 

この地域は昔から旅館が多く立地し、現在でも4件の旅館が営業中です。

 

なぜこんな山奥に旅館かと不思議に思っていましたが、村の人に聞いた話では、小菅村自体が僻地の為、商売をする人は泊りがけで来たそうです。

 

荷物を背負って車やバス等で来村し、村に滞在しながら周辺の集落に赴き商売をしたとの事です。帰りには村の産物を買って今度は都会で売る、都会と村を行き来して商売をする人たちがいたそうです。

 

僻地と言っても必需品はいる訳で、わざわざ町まで出向かなくても商品が手に入るという素晴らしい商業ネットワークがあった訳です。

 

この村に限らず、大正昭和の時代には全国にこの様な流通ネットワークが存在していたそうです。

 

それでもやはり急な時には不便なサービスでした。そこで村に新しく出来たのが、7枚目以降の写真にあるよろず屋さんです。

 

この店は名前を「美勢屋」と言い、ひげを生やした方がこの店の店主さんです。

 

とにかく、その品揃えには驚かされます。衣料、日用品から、文房具、子供のおもちゃ、鍋釜、農作業用品、長靴、なた釜、のし袋、掃除用具、建築用具、金物、釘、ビスそしてヤカンまで何でもそろいます。

 

村では通称、「小菅村のアマゾン」と呼ばれています。この時代にこんな店屋さんが残っているのが不思議な感じがしますが村には無くてはならない店やさんです。

 

21世紀に残したいお店屋さんですね。小菅村に来る機会が有ったら是非寄ってみてください。

 

こんな文化がまだ残っている小菅村を将来に残していきたいです。