コンテストに応募いただいた小菅村を知らない方々(知らなくて当たり前です)に構想を練るうえで少しでもヒントになればと思いこれから、小菅村を少し紹介していきたいと考えています。
橋立地区は村に8地区ある集落の一つで小菅川の最上流にある集落です。上流に位置する関係で両側の山が真ん中を流れる小菅川に迫り、平地がほとんどない地域で家も傾斜地に建つ家が沢山あります。
この地域でとくに有名なのが「掛け軸畑」です。最初と5番目の写真の住宅の上に広がる青い斜面が掛け軸畑です。れっきとした現役の畑です。
傾斜角は最大で45度ほどあり、立っているのも大変な位の斜面です。地元の農家さんに聞くと仕事は大変だが日当たりがよく、作業をする時に立ったままで出来るので楽な面もあると言っていました。
集落の真ん中を走る幹線道路の両側に家々がならび、それぞれの家の前には木や花が植えられ昔の集落のイメージを今も感じる事が出来ます。
家神様もいまだ健在です。
その集落の中にモダンなタイニーハウスがありました。(最後から2番目の写真)平地がないのでおのずと大きな建物は建てづらく、狭隘な土地が生み出した自然のタイニーハウスです。
最後に、小菅村は東京都の水源地であることからこんな上流の場所でも公共下水が整備されています。下水のマンホールの絵は渓流の女王ヤマメです。
この集落より上流に家はありません。これより先の住人は鹿とイノシシ、時々熊と言ったところです。ですから小菅川の水には大腸菌等人間の持つ細菌は見つかりません。
村に来て思うのですが、小菅村の水道水はほんとに美味しいです。
このあたりの標高は約650mほど、スカイツリーよりちょっとだけ上に住んでいる感じです。冬はマイナス15度ぐらいに下がるときが年に1,2回ありますが、夏は逆にエアコンはいりません。夜は必ず窓を閉めて寝ます。
東京都のすぐ隣にこんな村があるのです。先日小菅村を訪ねてきた人が言ってました。是非この姿を残してほしいと言っていました。私もそう思います。
コンビニもスタバもない村、小菅村を未来永劫残していきたいと思います。